自己カウンセリングとアサーションのすすめ

自己カウンセリングとアサーションのすすめ
自己カウンセリングとアサーションのすすめ平木 典子

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家族療法家として有名な平木先生だけど、アサーション・トレーニングの本をいっぱい出してます。どれも似たこと書いてるから、どれか一つ読めば良いんだけどね。
アサーションで勘違いしてはいけないのは、「自己主張」が目的なのではない。もともとウォルピが考えた行動療法なんだから、本筋から考えるべし。「自分の感じていることや考えていることを言葉にできると、緊張が解け不安が低減する」という法則に裏打ちされている心理療法フロイトの「言語化」を噛み砕いたもの。だから、相手を変えようと力むものじゃありません。平木先生はちゃんとその点を分かって書いてられるから、他のアサーティブとかアサーションの著書を読むよりも「使えるもの」になります。そしてなにより、カウンセラーの話法はこのアサーションに則って語られるべきだと思います。クライエントをトレーニングする技法と思っていたら、まず失敗する。カウンセラーが自己一致のために用いる。自己一致する人と共にいることで、クライエントも自己一致したアサーションが自然と出来る。そこがまず基本。SSTとかもそうで、リーダーがSSTに沿った動きが出来ていないグループで、メンバーさんたちがSSTを習得できるわけがない。何ごとも「隗より始めよ」です。
アサーション(アサーティブ・トレーニング)については、ASKのフラッシュ・ページがとても楽しい。
 自分らしく生きるための道具箱
あと、このブログの記事が面白かった。いやあ、「話を聞かない」って思われてるのかもなあ。猛反省。
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