生きたことば、動くこころ
生きたことば、動くこころ――河合隼雄語録 | |
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「一番底に流れているものに乗っているかぎりは、原則を外れて会いに行ってもかまわないし、なぐってもかまわない」。そこには一般向けの講演会や教科書などでは表せない、生身の出会いが志向されている。殴ったことの自己弁護をしちゃいけないよ。「殴るべきだったから殴った」なんて自画自賛は全然クライエントに響かない。殴り損になるだけだ。ただ殴る。そこに河合先生の、なんたら派を超えた臨床家としての「激しさ」がある。まあ、心理士資格問題に手を出してから、そういう「殺気」を消されてたのが残念だな。クライエントの問題には「生きるか死ぬか」の瀬戸際がかならず隠れている。命がけで面接に来られてるんだから、そいつを見落とすなよ。