うつ病治療-現場の工夫より

読んだ本の覚え書き。


うつ病治療-現場の工夫より―座談会
うつ病治療-現場の工夫より―座談会神田橋 條治 原田誠一 渡邊衡一郎 菊池俊暁

メディカルレビュー社 2010-04-01
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おすすめ平均 star
star企画に由来する雑然さ?
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神田橋先生の「うつ病論」が読める座談会。確かに「漢方薬を脳に近づけると、その薬を脳が欲しがってるかどうか分かるんです」と言われると「分かるかいな」と思ってしまうけど、要するにそのときの患者さんの顔に浮かぶ表情や全身に表れる筋肉のこわばりを読み解くことで最善解に近づこうという「臨床観察の妙」を説かれてるのだと思えば納得。患者さんの顔も見ずに薬を出してるお医者さん、多いからね。よく見ようね。受診する側も、きちんとお医者さんの様子を観察して、その人が自分を「見て」いるかチェックしたほうがいいよ。
双極性障害の人のうつ期にSSRI系の抗うつ薬は禁忌なんだけど、内科医の先生は知らないから平気で出していて、そのために自殺企図や行動化を引き起こしてるというのは本当です。注意しましょう。薬の副作用なのに「ボーダーラインでした」と言う心理カウンセラーが多いのも本当です。迷惑です。勉強してから現場に来てください。